メルマガを配信する時に一番重要なのは、「開封率」です。それはどんなに素晴らしい内容のメルマガでも開封されなければ全く意味がないからです。
この記事をご覧になってくださっているということは「メルマガの開封率を上げたい!」とお思いのことだと思います。
今回は数百通以上一人でメルマガライティングをしてきた経験の中での事例とともに
をお話しさせていただきます。
- 1 メルマガ開封率を上げる件名・タイトルの極意 + 実際に行った施策13個【体験談】
- 1.1 その1:数字を入れる
- 1.2 その2:キーワードを意識する
- 1.3 その3:受信時の見え方(パソコン・スマホ)を意識する
- 1.4 その4:強烈な登録特典・プレゼントを用意する
- 1.5 その5:定期的に読者アンケートをとって「リアルタイムの需要」を知る
- 1.6 その6:一見結びつかないキーワード同士を繋げてみる
- 1.7 その7:緊急性・限定性を出す(やりすぎ注意)
- 1.8 その8:バンドワゴン効果をさらっと使う
- 1.9 その9:煽り表現・キーワード・フレーズを使う(やりすぎ注意)
- 1.10 その10:相手に語りかける
- 1.11 その11:期限を設ける
- 1.12 その12:伏字・指示語を使う
- 1.13 その13:1通で内容を完結させない
- 2 メルマガの開封率が改善されない時に見直す7つのポイント
- 3 開封率が悪いメルマガの特徴・実例4つ
メルマガ開封率を上げる件名・タイトルの極意 + 実際に行った施策13個【体験談】
これまで数百通一人でメルマガを書いて、そして配信してきた中で実際に反応が取れた(メルマガの開封率が上がった)施策を体験談としてお話させていただきます。
特に意識したのは、見出しにもあるように、
いくら期待を込めてメルマガ登録したとしても、件名(タイトル)を見て、「ん…なんか思っていたのと違うっぽいな…」と思われたら1通目から開封されないからです。
ですので、最低限のルールとして、メルマガ登録時の訴求と件名の一貫性は意識しなければいけません。
それを踏まえて、どう読者の感情を動かし開封率を上げていくのかをお話させていただきます。
その1:数字を入れる
まず1つ目に「数字」です。数字は具体性を表すには欠かせないものですので、数値化した方がよりインパクトを与えられる時は使いましょう。
【事例】
件名:多くのお客様にご満足いただいている◯◯(商品サービス)
↓
件名:10人中8人のお客様にご満足いただいている◯◯(商品サービス)
多くの方が満足しているサービスだと普通すぎるので。“どのくらいの割合なのか”を数値化することでインパクトを与えることができます。
その2:キーワードを意識する
次に「キーワード」
これも前項の数字とともにメルマガライティングの土台となる要素です。
その3:受信時の見え方(パソコン・スマホ)を意識する
結構、見落としがちなのが、パソコンとスマホでは件名の見え方が全くちがうということ。
スマホの方が受信ボックスで表示される件名の長さは短いので、スマホでみた時もしっかり意味がわかるような件名・タイトルにしていく必要があります。
上記は【メルマガマーケティングをゼロから学ぶオンライン講座!1000人が参加中】という件名のメルマガですが、いかがでしょうか。
スマホでは途中で途切れて正確には分かりませんが、パソコンだと全文表示されて意味が通じます。
メルマガでのメルマガ開封が7割、8割と言われてますから、スマホに合わせた件名にしていく必要があります。
スマホの表示される文字数が20文字前後ですので、この範囲で意味が通じる内容におさまるのがベストです。
※ただしスマホによって件名表示の文字数は異なりますのでご注意を
おまけですが、例に使った件名はもう1点修正すべきポイントがあります。それはせっかくの数字が活きていないので数字を前にもってきた方が魅力的な件名になります。
その4:強烈な登録特典・プレゼントを用意する
次にメルマガの登録特典やプレゼントを強烈なものにしておくことです。(インセンティブと呼ばれる部分です)
メルマガ登録訴求時お渡しする登録特典を強烈なものにすればほぼ間違いなく、1通目は開封されます。
そこで読者の心を掴んでおけば、次回のプレゼントメールも開封されるでしょうし、メルマガの内容も伴ってしっかりしておけば問題ないでしょう。
無料プレゼントを無料レベルで終わらせないことが肝で、「なんでこれが無料なの!?」と相手にインパクトを与えることができればこっちのものです。
メルマガ登録特典のプレゼントに関してはまた別記事で書いていきます。
メルマガでリストをとっていく場合に必ずといっていいほど必要なのは「メルマガの登録特典(プレゼント)」です。 著名人でもない限り、自然とメルマガに登録されることはなく、インセンティブ(=特典)目当てで登録してもらうことがスタンダートです。 […]
その5:定期的に読者アンケートをとって「リアルタイムの需要」を知る
開封されないということは「1つに読者が求めている内容に反している」と仮定できます。
この状態で送り続けても開封されるどころか、登録解除祭りになってしまいますので、開封率が落ちてきたら一度読者アンケートをとって「どんな内容を求めているのか」をリアルに聞いた方がいいでしょう。
自分も経験がありますが、意外なことを求められていたり、お聞きしなければスルーしていたようなこともありますのでリアルタイムで読者様との接点を持つのがいいでしょう。
その6:一見結びつかないキーワード同士を繋げてみる
中級者以上のテクニックになりますが、一見結びつかないようなキーワード同士を繋げてみると相手の頭の中の常識が壊れますので開封率が上がります。
【事例】他業界(あなたの業界から見て)×自分の業界の組み合わせ
◯◯(誰もが知る会社名)の社長から学んだマーケティングの本質
↓
銀座のママから学んだマーケティングの本質
AKB48から学ぶ〜など、アイドル×ビジネスの組み合わせも流行りましたよね。
他業界(あなたの業界から見て)×自分の業界の組み合わせは使えますので参考にしてみてください。
その7:緊急性・限定性を出す(やりすぎ注意)
故意に開封させる方法として、緊急性や限定性を出すのはありかなと思います。
ただし毎回これをやっているとただの煽るメルマガになってしまうので注意が必要です。
緊急性とは「今だけのチャンス!」「二度と開催しません!」という“急かせる表現”と言っても過言ではないです。
限定性とは「2日間限定」「先着10様限定」などよく街で見かけるような限定セールス手法と同じですね。
結局これも中身が伴っていなければただの煽りでしかなく、信頼構築はできませんので、普段から質の高い内容を届けているからこそできる飛び道具のようなものと考えてください。
その8:バンドワゴン効果をさらっと使う
バンドワゴン効果も開封率を上げる1つのテクニックです。
すでに先に出しましたが、「1000人が参加している!」と言われると気になりますよね。
「1000人も参加している講座ってどんなんだろう…」とソワソワしてしまうはずです。
大多数に賛同する大衆心理がありますから、“いかに行列を演出するのか”は大きなポイントでしょう。
「100名が受け取った◯◯」
「1000名が使った◯◯」
などネットマーケティングでもよく見かけるフレーズですね。
乱用するのはよくありませんが、たまにさらっと使うと効果的ですので使ってみてください。
その9:煽り表現・キーワード・フレーズを使う(やりすぎ注意)
バンドワゴンと同じように乱用禁止になりますが、「煽り表現・キーワード・フレーズ」もインパクトを与えられます。
(YouTube動画のタイトルなどを参考にするのがいい勉強法になりますのでピンとこない方はぜひチェックしてみてください)
【事例】
【衝撃】、【閲覧注意】、まだ見ないでください。、〜がやばい、〜の方、危険です。
その10:相手に語りかける
メルマガの件名を作成する際に「相手に語りかける」という概念はないかもしれませんが、意表を突く方法なので効果的です。
メルマガ配信スタンドによって名前の置き換え文字が変わるかと思いますが、ダイレクトに名指し表現で使った方がいいです。
柔らかく「あなた」という表現ではなく、「%name1%さん」という表現です。
※%name1%の部分が登録の名前に変わります。
【事例】
%name1%さん、今ちょっといいですか?
%name1%さん、もうご覧になりましたか?
%name1%さんにおすすめのアレ、あります。
めっちゃ迷惑メールみたいな件名になってますが、これも普段から配信を行って読者様と信頼構築ができているからこそできる表現だと思ってください。
メルマガ登録直後に、「%name1%さん、今ちょっといいですか?」と配信するのは賢明ではありませんのでご注意を。
その11:期限を設ける
限定性とも類似しますが、「具体的な期限を設ける」のはありです。
例えば、メルマガ内で限定のコンテンツを流す場合、受取り期限を件名で出すのは効果的です。
【実例】
ダウンロードは明後日まで!
明日の12時に削除します。
その12:伏字・指示語を使う
伏字もよく使われる方法で、「隠れている部分を知りたい」という心理を逆手にとっています。
例えば、「◯◯さえあれば売上が3倍になる」「“アレ”もう使ってます。売上3倍になるっぽいです。」
などですね、答えを書いてインパクトを与える方法も効果的ですが、あえて伏せることによって相手の興味を掻き立てるという方法もあります。
週刊誌の表紙はこのテクニックをよく使っているので、検索エンジンの画像検索で「週刊誌 表紙」と検索してみると一覧で出ますから参考になります。
その13:1通で内容を完結させない
基本的にメルマガとはその1通のメールで内容を完結させるものですが、“わざと次回、次々回とストーリー性を持たせる”と開封率は上がります。
【事例】
1通目:問題提起
例えば、読者が持っている悩みを言語化し、その悩みがもたらす未来を提起します。
悩みによるリスクが顕在化し、「リスクを避けたい」と考えるようになります。
この回は、あくまで問題提起ですので、解決策は出しません。
2通目:解決策の提案
ここで解決策を提案します。
大事なことは1通目の最後に「次回、解決方法をお伝えします」とワンクッション入れておくことです。
要は次回への期待を持たせるということですね。
今回は、2セットのパターンでしたが、それ以上でも問題ありません。
メルマガの開封率が改善されない時に見直す7つのポイント
上記で紹介したメルマガ開封率を上げる件名(タイトル)・施策はいわばポジティブ要因ですので、ネガティヴ要因もしっかり考えていく必要があります。
なぜならばそもそもベース悪いのにそれにプラスを加えても意味がないからです。土に栄養がないといくら種を植えても一向に育たないのと同じです。
ですから、「現状の改善」も同時に意識していく必要があるのです。
ここでは現状の見直しポイントをいくつかまとめてみました。
①不到達リストを整理する
正確な開封率を計測するのはそもそも配信されているユーザーに対して行う必要があります。
つまり、配信エラー=不到達リストは除去しなければいけませんので、母数が多い方は一度見直してみましょう。
総メルマガリストが100、1000 、10000と増えていくにつれて不到達リストは増えていきますので、配信履歴からどれくらいのユーザーに配信され、また不到達だったのかを一度確認してみましょう。
②件名・タイトルの見直し
客観的にみて最近配信したメルマガの件名タイトルは読者層に響くものだったのかを見直す必要があります。
メルマガはリアルタイムで複数人に情報を届けることにメリットがありますが、勢いで書いてしまったメルマガは1日寝かせてから配信するのが望ましいです。
1日おくと冷静にメルマガの内容を判断できますので、書いている時は主観的になりやすくズレている場合もあります。
ですから、1日置いてから件名、内容をチェックし、配信するようにしてみてください。
③配信の曜日の変更
決まった曜日に配信をしていて思うような開封結果になっていない場合は、曜日変更をしてみるのはありです。
もしかしたら、その配信曜日が開封されない場合もありますので、ペルソナに合った曜日を見つけていくことは望ましいでしょう。
④配信の時間帯の変更
曜日の変更とともに検証していただきたいのが「時間」です。
どちらかというとこちらの方が大事です。
曜日に関して言えば、平日 or 休日くらいですが、時間は24時間ありますから適切な時間に配信するのがベストでしょう。
配信時間に関しては下記で詳しく解説しております。
ステップメールの配信時間って何時にすれば開封されやすいのだろう?ステップメール初心者だとこのようなお悩みがあるかと思います。 その答えはズバリ.... 開封されやすい最適な配信時間の正解は存在しません。 です。 というとおいおい..[…]
⑤配信頻度を変える
一番いいのが【質が高いメルマガ】×【高頻度】ですが、なかなか難しく、【質が低いメルマガ】×【高頻度】になりがちです。
(【質が低いメルマガ】×【低頻度】が一番ダメです)
もし高頻度(1週間に3通以上)になっているなら一度、配信頻度を見直してみるのがいいかもしれません。
頻度を落として今まで通りのスタンスで送るのではなく、一度じっくり要因を調べてみるということです。
シンプルに頻度を落としただけでは何も変わっていませんから、開封されない原因を精査していく必要があります。
⑥現在利用している配信スタンドを見直す
これは体験談ですが、あまりにも不到達率が高かったので配信スタンドを見直したところすぐに改善されました。
このメルガクも利用しているマイスピーはかなり満足度も高いスタンドですし、到達率もかなりいいのでおすすめしております。
配信スタンドの中では①低価格、②用途の合わせてプランを選べる、③高到達率という三拍子揃っていいので、もし不到達率が高い場合はマイスピーへの変更をおすすめします。
⑦質の高いメルマガリスト作成
上記①〜⑥を見直して、開封される可能性が高いメルマガリストを土台とすることが重要ですね。
リストがあるから開封されるのではなく、開封される見込みがあるリストに配信するから開封されるのです。
またメルマガリストの取り方も変えた方がいい場合もありますので、その辺も見直しが必要な場合は行ってください。
開封率が悪いメルマガの特徴・実例4つ
最後に開封率が悪いメルマガの事例集をまとめてありますので、ご自身のメルマガが下記に当てはまる場合は見直し、改善を行ってみてください。
開封されないメルマガ例①:そもそも件名(タイトル)が悪い
自分自身がいちメルマガ購読者として100名以上のメルマガ配信者(個人・企業)を見てきた中で、圧倒的に件名に惹かれないというのが一番です。
メルマガ登録時の期待とは裏腹に落胆するケースがほとんどなのです。
「またこのパターンか…」と思う場面は頻繁にあり、「きっとこの業界ではスタンダードになっているんだろうな」というのが丸わかりです。
業界が大きければ大きいほど、読者も複数のメルマガに登録してますから、【類似する内容】は好まれません。
この場合は、競合調査をしてあえて同業他社が使っていないようなキーワードを使ったりして件名を工夫する必要があります。
開封されないメルマガ例②:読者が求めている情報と乖離している
メルマガ歴が長いと意外にやってしまいがちになるのですが、読者が求めている情報と配信内容が乖離してしまうパターンです。
この一番の原因が、
なのに玄人向けの配信をしてしまうと一瞬で乖離が起こり、配信する度に開封されなくなっていきますので要注意です。
開封されないメルマガ例③:配信頻度が少ない、配信時間がバラバラ
まず配信頻度が極端に少ないと存在感が薄くなりますので、この場合はまず頻度を上げて検証してみましょう。
配信しない期間がかなり空いてしまった場合は、まず惹きつける必要がありますので、限定プレゼント訴求などをするといいです。
次に配信時間ですが、これは決まった時間帯に配信するのがいいでしょう。
例えば、朝7時に送ったり、夕方16時に送ったり、夜23時に送ったりするよりも一定のタイムスケジュールで配信した方がいいです。
いつもと違う時間帯に送る場合は、それなりの理由を件名に入れておくと、逆に緊急性が出て効果的です。
例えば、何かツールやシステムを扱っているとして、突然の不具合などが出た場合は何時だろうが即時配信した方がいいので、件名にそれがわかるように配信すれば自然です。
開封されないメルマガ例④:迷惑フォルダに入っている
そもそもですが、迷惑フォルダに入っていたら開封率も関係なくなります。
ですが、この事例すごく多いのです。
最近ではGmailのセキュリティも上がり、迷惑フォルダへ直行するケースも増えてきているようなので、配信期間が短いドメインだとあり得る話です。
もし迷惑フォルダに入っている場合は配信スタンドを見直すか、可能ならばスタンド内のサーバー・ドメイン変更を行ってみてください。